床屋の掘った穴

何にでも手出しするオタクの独り言。

夜食にヨーグルトを食らう

 最近ものすごくおなかが減ります。理由は明確で、日に二食なんて日が増えたからなのですが。どうしても家から出る用事がないと起きられないものですから、気が付けば10時11時まで寝こけてるんですよね。でもって昼と朝が一緒くたになったものを食べて、あとはおやつと夕飯だけです。元来大食いの気があるのにこんな食生活してたらそりゃお腹も空きますね。問題はお腹が空きすぎて夜眠れなくなることで。何かを食べようにも今から作ったら親が起きるし……と適当に少し嵩のあるお菓子を食べるくらいしか出来ないので大してお腹が膨れないんですよ。昨夜はバナナを貪ってました。悲しい。もう少しきちんとした食生活になるよう心がけたいものです。

 

 さて、今日の本はそんな食べ物にまつわるお話です。

美食倶楽部 (文春文庫)

美食倶楽部 (文春文庫)

 

  最近のやつのカバーはこんなにスタイリッシュになってたんですね。手元のは古本市での出会いでして、表紙が違って驚きました。

 表紙はさておき。

 表題作の『美食倶楽部』はキャリアウーマンで、食べることの大好きな祥子の話。かつてはモデル、今はモデル事務所の社長という経歴を持つ彼女はこのところ自分の容姿に自信がなくなってきていて、恋愛の方も影が差し始めていた。それでも食べることは幸せ……そんなお話です。

 私にとってはすごく遠いお話だなあ、なんて思いながら読んでいました。何というか、出てくるのが女性の恋愛なんですよね。女性の駆け引きで、やり取りで、策略。肉体関係ありきの恋愛、みたいな感じもあって、どひゃ~~となりました。苦手だとかじゃないんですけど。ああ、エンターテイメントなのにリアリティのある恋愛だなあといいますか。何が言いたいんだろ。とにかく、私にとってはどうも銀幕の世界のような空気が漂う作品でした。

 それと、出てくる料理がおいしそうなんですよね。ふぐとか、お鍋とか、ラーメンとか。社長さんなんで高級料理もたくさん出てきます。ビジョンが浮かぶんですよね、ありありと。お腹が空く本です。夜中に読んではいけません。

 表題作以下二作も、非常にアダルトな恋愛に感じました。エロスではなくて、やり取りの話。世間体とか、そういう話が赤裸々に出てくるんですもの。

 

 ただ非常に面白いんですよ。私ね、これ読んでて電車乗り過ごしてバイト遅れました。