床屋の掘った穴

何にでも手出しするオタクの独り言。

安定しない趣味趣向

 結構長年同人をやっていると、ある時にふと趣味趣向が変わったなあと思うのですけれど、実は大きくは変わってないのじゃないかと思いなおしました。今日ね。

 例えば数年前、中学生の頃とカップリング傾向が真逆だったり全然違ったりするんですけど、それって当時は腐女子としての審美眼のようなものだったり経験値が足りなくて、自分の性癖に本当に詰め寄ってくるものが分からなかっただけじゃないのかなと。だからアンソロジーとかを買ってなんとなくでこれが好きなのかなあ、と自分も妄想して書いて、なんてやってたんだと思うんですね。少なくとも私はそうでした。なんとなくメジャーなところのをなんとなく好きなのかなあと。いや、まあ確かに部分的には萌えていたんですけど。そこは否定しないし、今もその部分的なところは萌えると思いますし。ただ総受けだったり主人公受けだったりは読まなかったってのは、そこは好みじゃないってしっかり分かってたんですね。そこは褒めるべきか。

 で、色々自分で読んだり書いたりしていくうちに「あっこれは違うぞ」とちょっとずつ気が付き始めるんでしょうね。「色んな人がいいって言っていても自分はこれそんなに好きじゃないぞ」「あの同人設定全然共感できないぞ」となっていくわけですな。もちろん、メジャーなところにすっぽり嵌れる性癖の人も沢山いると思います。というか逆ですな、そこに嵌る人が多いからそれがメジャーになるんだ。

 そんなこんなで「違うぞ?」というのが積もっていくうちに、今の趣向が形成されてきたのでしょう。当時の私に、今書いたものを持っていって「お前が望んだのはこれだよ」と見せてあげたいものです。

 今更ながら「私が本当に読みたかったの嶽じゃねーや逆だわ!」と気が付いたりね。何年かかったんだ。

 そんなこんなで趣味趣向の方向をかなり長い時間をかけて見つけました。なんというか「他人の意見ガン無視して突き進んでいいのか!」と気が付いたのが大きかったんでしょうな。大勢のいいね! よりも自分の内なるいいね! がいるんだなあ、同人には。ただ、たまには人の賛同も欲しいので難しいですね。

 ちょっとでも「これいいなあ」って思ってくれたら一言くださいね。あんまり我が道行ってると、ふとした時に伝わる人がいるのかこのまま突っ走って意味があるのかと不安になってしまうので。ね!