一つまみの狂気を砂糖菓子にして
テスト終わりましたー! やったー!
さて、一週間は続いたんですよブログの更新。大したこと書いてないけど。で、毎日毎日書くことねーなーってなるのもあれなんで、今週一週間は何かアクションを追加しようかと。
……思うものの、何を追加していいのやら。私何したらいい? エンターテイメント性に欠けすぎているブログとか何も面白くないなー、ってのはわかってるんですけど何したら面白いですかね?
……とりあえず、本でも紹介しましょうか。貧弱な脳みそだからこういうことしか出来ない……エンターテイメントがない……何かこういうのやれよみたいなのあったら是非お願いします……ぐすぐす。
今日はこれ 『ニッケルオデオン「緑」』 道満晴明
これね、まず手に取ってもらうと分かるんですけどカバーの紙が特殊です。ざらついていて、こんな感じの壁紙あるよなーという手触り。紙の種類は分かりませんが。
それはさておき。
中身は短編集です。読みきりのショート漫画(8ページ)が13編。どれもどこかシュールで、遅効性の毒のようなものを含んでいます。ありきたりに言えば、独特の世界観ってやつです。例えるならばなんでしょう、世界を傾斜24度程の坂に立った状態で見ているといいますか、一つまみの狂気を混ぜ込んだ淡い色の砂糖菓子に毒をまぶして箱につめ、マスキングテープでラッピングした感じといいますか。たまにぞっとするんですけれど、どこか優しいんですよ。柔らかくて愛しくて、どこか寂しくて切なくて、そして狂気が顔を出す。片目だけこっそり。
絵もシンプルです。上手い人が線を省略すると綺麗な絵になりますよね、あれすごい。デフォルメ具合が絶妙で、その可愛らしい絵が毒を薄めているともいえるでしょう。絵と世界がきっちり組み合わさっていて相乗効果ってやつで良さが倍増です。
このニッケルオデオン、青と赤も出ているのでそちらもオススメです。どれから読んでも大丈夫だと思います。あと、道満さんは『花とアリス殺人事件』のコミカライズもやっていますので、そちらも是非。