床屋の掘った穴

何にでも手出しするオタクの独り言。

BLが書けない話

 去年とあるアンソロジーに参加させてもらいまして、初めてで右も左も分からない状態でしたがちゃんと作品を受け取ってもらえ、本になっていたのは感動しました。後から誤字見つけたのは痛かったけどな。弟には発行後に見つかりまして。このジャンルアンソロ出るのかよー、と言うかお前いるけど、と微笑ましいことになっていました。弟は私のHN知ってますからね、私もあいつの知ってますからね。サイトの方にそのアンソロジーのHPへのリンクがあるので、よかったら覗いてみてください。

 そのアンソロで書いたことでふと思い出したので、まとめておこうかと思います。

 

 まず始めに、私は結構モブに名前を勝手につけたりモブを増やしたりします。学園ものでクラスメイトAではなく田中祥悟(仮名)にしたりはしょっちゅう。会話させたりちょっと動いてもらいたい時には名前があったほうが便利ですし、どうしてメインと関わってどうやって動いてくれるかと言うのも考えやすいので、ずっとこのスタイルです。メガネブワンライを知ってる方はご存知かと。あの時も宮城先生とか増やしてました。職員室に人がいなすぎて教師を動かすのに無理があったんですよ! 名前判明してるのメイン二人って! 一人数学教師って出てたけど名前ないし! ワンドロ・ワンライでも数学教師って書かれてたもの! 彼には鏑木先生って勝手につけました! あ、これちゃんと原作に沿った名付け方したんですよ。金偏入ってるでしょ、彼も眼鏡かけてたんで金偏入れました。

 まあそんな感じで、キャラクターの嵩増しをします。キャラクターが十分揃っている場合はあまりしないのですが、それでも会話の中にクラスメイトの名前やら近所の人の名前やらを出したりします。私はその世界に生きている、スポットライトの当たらない村人Gがいてこそのメインキャラだと思っています。なんとなくですが、ふっと村人Gの存在を口に出したりするメインキャラの方が、そうでない場合よりも生き生きしているように見えるんです。

 で、そのアンソロでも3人くらい増やしたんですよね。まあそんなことやってるのは私ぐらいなもので。メインキャラだけで物語を回しきる力が足りていないのかな、とも思ったり。どうなんでしょうね。今まで文句言われたことないんでそのままやってきましたけど。艦これの創作提督や、とうらぶの創作審神者とはまったく趣旨が異なる物ですし。どういう目で見られるのかがまったく分からないのは少々引っかかる。そんなことに文句を声高々に言っている人もそう見ないんでね。しばらくはこのままやっていきます、何かが起こればまたその時に考えます。

 まあそこまではいいとしましょう、あんまよくないけど。

 そのアンソロでモブを増やすのと、過去捏造と両方やったんですよねえ。主催者さんに突っ返されるかとちょっと思ったんですけど、そんなことはなかったです。いや、〆切ぎりぎりに出したからむこうも返して書き直せなんて言えなかったと思います。いまさらですが、申し訳なかったです。

 で、内容。寄稿した作品の軸はBLですけど、過去捏造した際に片方のキャラに彼女がいたことにしました。BL作品の中で、そのメインとなるキャラを使ってNLも書いたということですね。まあ、あんまり歓迎される物ではないわな。むしろ石投げられるわ。人気作品だったら炎上してたなと。私よく今まで無事だったな。私にとってはその話の中で重要だったのでNL描写を入れましたが、あの話は受けが悪かったんだろうと想像できます。

 私はそういう話が大好きですから、書きます。書く人が少ないので書きます。作品の世界観にもよりますが、現代日本であれば積極的に女性とも絡ませていきたいというのが本音です。夢でやってろと言われそうですが、夢ではないと思いますよこれ。だって最終的には別れさせることが多いですし、メインは腐ってるんですから。というか一緒にされたら夢をメインで書いている人たちに失礼だと思う。

 

 ろくに恋愛もしたことのない喪女が何をいうかと言われそうですが、そもそも「私が好きになった相手が、私のことを好きだといってくれる人だった」なんてのはものすごいことなんだと思います。確立にすれば天文学的数字が叩き出されますよ。少女マンガで麻痺してるんですよ。

「ヒロ君(仮名)好きです!」

「僕も君が好きだ! 付き合ってください!」

 ねえよ!?

 妥協と打算! あとその場のノリ! そんなもんだよ、多分。

 二次元くらい夢見ろって感じもしますけどね、私が見たいのはそういう夢じゃないんだわ。私は何に対して怨み持ってるんだってぐらい、こういうの書くの苦手です。相違相愛めったに書けない。昔は書いたんだけどな、表面しか書いてなかった。深く考え始めたら書けなくなりました。相思相愛何か怖い。

 で、だ。異性間でもねーよ、ってなるのに同性間で相思相愛なんて宇宙が生まれる確立くらいなもんじゃないですか。多分。数字よく分からないけど。現代日本でなんかそれくらいですよ。同性愛自体まだまだ白い目で見られるわけですし。

 

 仮の話をしましょう。私も混乱してきた。

「タカシはユウヤのことを好きになりました。ユウヤは大学の友人です。」

 っていうBLを書こうとするじゃないですか、タカシ目線で。ここでBLが書ける人なら紆余曲折あったとしてもタカシに告白させるか、俺も好きだったんだよとユウヤに言わせるかですよ。多分。

 私は確実にまずユウヤに彼女作るね。彼女も高嶺の花じゃなくて、学科の必修科目でたまたま席が近かったし感じもいいし雰囲気もよくなって盛り上がって付き合っちゃったぜ、な普通の女子大生を想定しますよ。この時点で彼女とも相思相愛とは言いがたいし、半年もすりゃゼミが違うとかバイトがーとかで分かれますよ。怨みはないです、念のため。

 で、彼女とユウヤが別れたとしてもタカシは告白したりしますかってことです。答えはNOでしょうね。だってユウヤはストレートだって想像が容易ですし(そりゃバイの可能性もあるけど)、大学なんて噂が広まりやすそうな空間で、彼女まで作れるコミュニケーション能力を持った同姓の相手に告白しないでしょう。

 こんな感じで、私の想像できる範囲だけど、シュミレーションが行われます。何でこんなにマイナス思考なの。

 まあこの方が物語的にめっちゃ書きやすいってのもあるんですけどね。むしろそれが大きいかもしれない。葛藤とかいい物語のテーマになりますよ。友人である、同姓である、相手は彼女を持っていたこともある、普段顔を合わせるのが比較的閉じられた空間である、ほら葛藤の材料はたんと揃った。上手く組み合わせれば長編だって書けそうですね。やったね。

 まあそんなこんなで、BLとNL混在させて書きますし、こうなると同姓は大抵成就しません。

 私の書いてるBLで付き合ってるやつらは相思相愛どころか、詐欺ですからね! 愛なんか三角コーナーに腐った卵と一緒に捨ててありますね! 計算だけで生きてる! そんなのばっか!

 

 以前、同性愛を禁断の恋愛扱いするのってどうなのって意見も見ましたけど、私は二次元であればどういう扱いしようが構わないと思っています。同性愛が肯定される世界もあれば、忌避される世界もあるでしょう。そんなもん書き手次第です。もちろん現実世界での偏見は差別はなくすのがいいのは分かりきった話です。差別がダメなんて幼稚園児でも言えるわ。

 でもさ、差別を絶対しない人間なんて聖人君子くらいだとも思うわけです。私も見下してる人間わんさかいるし。私を見下してクズだと思ってる人もいるはずです。そりゃそうだ。それを表に出すか否かってだけだと思います。

 じゃあ二次元でくらいやっていいじゃん、くらいに考えてるんです。差別、偏見、見下し、悪いけど私こういうの大好き。安全な立ち位置から差別する側される側を眺めるの、大好きですから。

 物語を盛り上げるためと、私の欲求を満たすためにそういう描写は入れます。NLとBLを同じ人物を使って書きます。二次創作でやります。そういう方向の夢が見たいんですよ。

 批判はされると覚悟してます。今はマイナーどころでやってるから目立ってないけど、人気ジャンルでこの姿勢貫いたら剃刀送られてきたっておかしくないです。

 

 何が言いたいかいまいち分からないね、考えなしに頭に浮かんだことをぽんぽん書くからだよ、ごめんなさい。次からこういうこと書くときはもっと整理して、ワードにでも下書きしますね。